昔は良かった

Music

THE TIMES

忌野清志郎によく似ているボーカル&ギター、ZERRY(ゼリー)が率いる覆面バンド

「夜のヒットスタジオ」(フジ系)で1989年10月14日に生放送されたらしい、伝説映像

どうしたって忌野清志郎だし、このころの忌野清志郎を知っていれば、驚くようなことでもないけれど、当時はウェブなど誰も知らなかったから、こんな面白い映像も拡散することはなくて、一部のファンだけが知る伝説になっていたらしい

伝説は2曲目のFM東京を罵倒するやつだけど、放送禁止用語は連発するし、あまりにストレートな罵倒は、最近の媚びた連中しか知らないで見ると、冗談としか思えないかもしれない

2曲目が凄いだけじゃない

最初の「タイマーズのテーマ」は「モンキーズのテーマ」の替え歌

モンキーズ - Wikipedia

モンキーズのテレビドラマは日本でも放映されていて、ガキの頃喜んで見ていた覚えはある

その替え歌だけど、「大麻を持ってる」「いつでもどんな時でも」「大麻が大好き」・・・なんて歌ってるけれど、いいね

世代的には大麻なんて高嶺の花だったから、手軽で身近なアンパンが主流で、大麻へのあこがれからいろんなもの乾燥させて、特にバナナの皮には効果があるなんて話を聞いて、まあ、やっていた

そんなことやっていた連中も、今じゃ普通にパパかそろそろジジなやつもいるだろう

別に「大麻を合法化」なんてことまで言うつもりはないけれど、撲滅は無理、そんなものとは無縁のまま通り過ぎるのは普通のことかもしれないけれど、全ての入手手段を無くそうとしたところで、洋物の映画やドラマにすら情報はあふれている、その全てを封印することなど出来ないのだから、撲滅なんて発想はやめた方がいい

「FM東京罵倒ソング」がないのもある

これが本来放送予定だったのだろうけれど、やはり「大麻が大好き」で「大麻を持ってる」らしいし、差し替えられた2曲目が「今歌って欲しい」と思うような内容だったりもする

これだけで今なら絶対に放送できないだろう

演奏のクオリティーが高い

歌詞の内容や歌い方が強烈だから、あまり気にならないのかもしれないし、決して上手いとは言わないけれど、どれも演奏のクオリティーが十分なことには感心する

各自きちんと演奏され音が出ていて、コーラスだってそれなりに、そんなのは当たり前のことだろうはずだけれど、最近はその当たり前のクオリティーですら確保されていないことが多い、しかもそんな連中がトップグループの常連だったりすることは、残念としか言えない

動機が純粋

この世代のミュージシャンは、そのほとんどが「音楽が好きだから」やっていたのだと思う、「女にモテたかったから」なんてこと言うやつもいるけれど、この時代楽器を演奏することで女の気を惹くことは出来たのかもしれないけれど、バンドなんかを組むことが「女にモテる」ことになるという確信はなかったはず

やってみると「結構モテる」から続けたなんて事はあるかも知れないけれど、稼げるようになったのはずっと後だろう

ただ、「女にモテたかったから」なんて動機が全てなら不純なのかもしれないけれど、きっとそれは言いやすい動機なだけで全てではないだろうし、少なくとも「稼げる仕事」としての認識なんてなかったから当然反対され、その反対を押し切ってでもやる、そんな純粋な動機もきっとあったと思う

最近は音楽が「稼げる仕事」として認識され、「ボロ儲けしたい連中だけ」の集合体がやっていることもあるらしく、その場合、音楽はボロ儲け手段に過ぎないから、そのクオリティーの追求などは、売れるための、もうけるための手法としては、コストパフォーマンスが悪いらしく、おろそかに手抜きをされ、クオリティーなんて低くても売れることがわかって、それが当たり前になると、もうどうでも良いことになるようだ

まさに惨憺たる状態

実力が必要

ウェブなんか誰も知らない時代に、十分稼げるほど売れるためには、一部のアイドルを除けば、その手法すらなかった思う

TVなんかに露出するためには、すでにある程度以上売れている必要があっただろうから、ビジュアルを売りにしたくても、レコードジャケットやポスター程度だから無理で、楽曲と演奏に魅力がなければ売れなかっただろう

おそらくだけれど、やってる本人達にもその自覚はあって、パフォーマンスは売りしても、ビジュアルばかりが先行して中身の薄いアイドルなんかとは別で、実力で勝負しようとしていただろう、「アイドルなんかと一緒にするな」とも思っていただろう

そして、完全にビジュアル先行なアイドルだって

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ソロで、しかも生声で歌っていた記憶がある

浅田美代子なんかに勝るとも劣らないそれは、評価すること自体無意味だったけれど、クオリティーはある意味絶品だった

やはり昔は良かった

「最近の若い奴らは」だとか「昔は良かった」なんてことは、いつの時代でも言われていた、なんてことを皆言う

若者はかわいそう

就職や非正規雇用、年金などの経済的なことではよく言われていることらしく

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この本の中身は読んでいないから知らないけれど、経済的な問題はいつの時代にもあったことで、特に「就職難」なんていうことはあっただろうから、「もっと上手に順応しろ」とか言われてしまうわけだろう

もっと決定的で絶望的な違いがある

多勢に無勢

「多勢に無勢」、そんな時は余裕でぶちのめしてやるに限るし、もうとにかく逃げるしかなかったりもする

若者が、明らかに「無勢側」だった時代なんて、過去にあったのだろうか、なんて思う

若者が明らかな「多勢側」だったころなら、仕事でも

「なんで俺にこんな事やらせんだよ、コラ、ちょっと来い」

なんてこと言えるほど強くて

「すいません、やっていただけると、助かるのですが」

と、無勢側は弱く

「しょうがねえなあ、よこす時はみみっちいくせによ、まあ、今回は勘弁してやるけど、今度から気をつけろよ」

なんて強気でいられた、もちろんそんな弱腰相手ばかりではなく、鬼のように厳しく怖いところだって普通にあったけれど、やられっぱなしなんてことはなく、気分はタイマン、堂々勝負で挑めたりもした、まあ、気持ちの問題だけど

昔から、細かいことまで「あれはダメ」「それもダメ」とうるさい連中は少なからずいたけれど、やはり無勢側だったから

「クソババア、細かいことぐたぐた言うんじゃねえよ、バーカ」

と一掃出来もした

そこで仮に警察などに通報されても、余程のことでも無い限り「多勢側」なことに変わりはなく、場合によっては加勢の集まりも良かったりしたのだから、まあ「昔は良かった」と思う

「若者はかわいそう」論のウソは本当か? - しっきーのブログ
エンゼルバンクっていう転職代理人の漫画知ってる?そこに出てくる登場人物、海老沢康夫にはモデルがいる。リクルートでキャリアを積んで、雇用のカリスマと呼ばれる海老原嗣生氏。今回は彼の著書『「若者はかわいそう」論のウソ』と『就活、絶望期-「若者は...

こんな風に弱腰なやつは昔からいたけれど、無勢側の典型かな、でも弱腰、逃げ腰なのは仕方がないと思う、俺らだって無勢側な時は「逃げるしかない」と思っていたのだから

「やり過ぎるなよ」なんて言われたことないだろう

「やり過ぎるなよ」なんて、もうすでに死語になっているのかもしれないけれど、このままの言葉ではないにしろ「やるな」と全否定で言われた記憶は、本当にガキだった頃以外ない、ただ単に聞く耳持たずで記憶に無いだけなのかも知れないけれど、「上手なやり方の指南」をされた覚えの方はたっぷりとある

昔の大人は「腹があった」ということもあるのだろうけれど、「押さえようがなかった」ということだったのだろうから、せめて「やり過ぎるなよ」と言っていたわけで、まあ、そう言ったところで「やり過ぎないやつ」なんてほとんどいなかったりもしただろう

それでもやっぱり「やり過ぎるなよ」だった「昔は良かった」、と思う

おててつないで仲良しこよし

最近の若い奴らの歌は面白くない、「おててつないで仲良しこよし」な歌ばかり、たまにあっても女子の「よじれた恋愛ソング」程度だから、ほんとうにつまらない

ただそれも無勢側の弱腰なのだから、仕方のないことなのだろう

忌野清志郎がそれほど希有な存在だったかというと、もちろんその才能も含めればそうだろうけれど、めちゃくちゃでどうしようもない、ほとんど壊れてるやつなんていくらでもいた

そして、完全に無勢側、孤立無援になってもやり通すほど骨のあるやつなんて、昔からほとんどいない

「FM東京罵倒ソング」だって、何食わぬ顔で演奏し、コーラスをする仲間がいたわけだ

団塊の世代

さすがの多勢世代な俺らでも「団塊の世代」にはかなわない

責任感が希薄で、個人主義に走りやすいのは、多勢世代全体の特徴なのかもしれないけれど、さらに女々しく言い分けばかりなのが「団塊の世代」の特徴だから、絶対に信じて頼らない方がいい、「詭弁」なんて言葉も死語みたいだし

そして「団塊の世代」は変に真面目で融通が利かず、遊び心を知らないからたちが悪い

間違っても「やり過ぎるなよ」なんて言わない

多勢側の意識改革

結局、強い多勢側が積極的に意識を変える必要があるのだろうけれど

自己犠牲なんてクソなのか
自己犠牲とは ウィキペディアによると 自己犠牲(じこぎせい、self-sacrifice)とは、他者のために、自己の時間や労力や生命をささげること。 と少々狭義に思う、大辞林では 自分を犠牲にして他のために尽くすこと。 どっちにしてもクソっ...

まあ、難しいだろう、無理だろうとも思う

やっぱり今の若者はかわいそうだと思う

頑張れ若者、俺は助けてやれないけれど、理解する努力と同情はしている

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